南河原石塔婆 (みなみがわらいしとうば・国指定史跡)

観福寺

行田市南河原観福寺は、その境内に国の史跡に指定された2基の板碑を有しています。この二つの板碑は、「南河原石塔婆」の名称で、昭和3年2月7日に指定されています。石材の劣化が進んで損傷が激しくなったことから、平成7年の3月からも新しい覆屋の中で大事に保存・管理されることになりました。写真の門左にある松ノ木のさらに左奥に見える屋根が、その覆屋です。

国指定史跡・南河原石塔婆

鎌倉時代中期の紀年名をもつ写真の石碑は、いずれもめずらしい図像板碑であるそうで、高さも左が236cm、右が187cmと大型で丁寧な造りであり、江戸時代後期に松平定信が編集した「集古十種」などにも紹介され、古くから人々に知られていたそうです。下の写真は、覆屋の脇に立てられていた説明板を写したものです。