横田酒造は、文化2年(1805年)創業。江戸に下った近江商人・横田庄右衛門が良い水を求めてこの地に造り酒屋を開いたのがはじまりです。『日本橋』の酒銘は、横田庄右衛門が若き頃、お江戸『日本橋」の酒問屋で修行し、独立する際、「初心忘れるべからず」との思いを込めて、自らの修行の地を酒銘にしたことに由来します。現代では地名を商標登録することは大変困難なことであることから、極めて貴重な商標といえます。また『浮城』は、地元行田の忍(おし)城が石田三成軍の水攻めでも落ちず、この城は水に浮くのかと恐れられたという故事から名づけられました。
酒造りは、原料の吟味にはじまります。まず酒米は、日本一といわれる兵庫の山田錦および長野の美山錦等を、玄米のまま取り寄せます。仕込み水は、秩父源流の荒川水系の伏流水が湧く自家井戸から採取します。水質は弱軟水。醗酵がゆるやかで、まろやかな酒に仕上がります。
近年10年間で9回金賞受賞
業界唯一の全国大会である「全国新酒鑑評会」で2013年度の金賞を受賞(近年10年間で9年間金賞)。芳醇辛口。手間をかけた“しずく取り”で搾った、香りと味わいの調和が絶妙な、鑑評会出品酒です。オススメは冷酒。雑味のないすっきりとした口当たりながらも、飲めば口に濃厚な米の旨味が広がります。