彩の国・行田をご紹介
埼玉県、県名発祥の地「さきたま古墳群」や、「古代蓮の里」、関東七名城に謳われた「忍(おし)城」など、見どころいっぱいです。
※下記の観光情報は2006年11月現在のものです。
行田は、埼玉県の名前の発祥地
浮城の町行田市は、利根川と荒川が豊かに流れる水と緑に恵まれた歴史ある町です。市内には有名な「埼玉(さきたま)古墳群」があり、国宝「金錯銘(きんさくめい)鉄剣」が出土したことで知られています。 江戸時代には、忍(おし)藩十万石の城下町として栄え、忍城は湿地帯の地形を巧みに利用して築城されて、難攻不落を誇ったお城でした(文明年間1469~86年の初めに築城)。実際に戦国時代には、上杉や北条氏との戦にも落城せず、石田三成の水攻めにも耐えたお城として、関東七名城にも謳われたほどの名城です。ただしお城は、明治維新の際に取り壊され、忍城本丸の跡地に再現した忍城址(おしじょうし)を見ることができるだけです。
さて、埼玉県の名前の由来は、利根川と荒川に挟まれた行田市周辺が、古来より武蔵(むさし)の国の埼玉(さきたま)と呼ばれていた事にあります。1200年前の奈良時代にできた万葉集の歌には、「佐吉多万(さきたま)」や「前玉(さきたま)」とも記されており、現在でも「埼玉県行田市大字埼玉(さきたま)」として地名に残っています。埼玉の北の端っこにあるこの地域の名前が、広い埼玉県の名前の由来になっているとは不思議な感じです。
ところで、行田名物「フライ」ってご存知でしょうか。えびフライとか、カキフライの"フライ"ではありませんよ。足袋産業が隆盛の頃、女工さんたちが好んで食べたと言われる、お好み焼きともクレープともつかない食べ物の事です。お好みでソース味と醤油味がありますが、行田周辺に30軒以上もあるお店で食べることができます。 行田市の公式ホームページの「観光案内」で、ぜひ探してみてください。 「ゼリーフライ」という謎のおいしい食べ物にも出会えます。日本酒にも合いますので、横田のお酒「浮城」や「日本橋」といっしょにどうぞ。